Braids 2022 スベンボー
第5回目の国際会議となるBraids 2022が2022年8月21日~26日に、デンマークのスベンボーにて開催されました。今回のテーマである「Nordic and world braids and bands」にふさわしく、著名な作家や研究者による織紐のレクチャーやワークショップが充実していました。新型コロナの影響や世界情勢が不安定な状況でしたが、16ヶ国から101名(+同伴者14名)が参加しました。日本からの参加者は6名(+オンライン2名)でした。事情により直前で参加できなくなったりする方もいて、急遽他の先生方がワークショップを担当するなど多少のドタバタがありました。海に面したローケーションが素晴らしいホテルの中で、レクチャー、ワークショップ、宿泊が完結していたので、全体的にこじんまりとしていてアットホームな雰囲気が漂う会議でした。またオンラインでワークショップを行う試みも本会議の特徴です。
●概要
名称:Braids 2022 "Nordic and world braids and bands"
会期:2022年8月14(日)~19日(金)
開催地:Svendborg, Denmark
会場:Hotel Christiansminde
コペンハーゲン国際空港から2.5時間
共催:The Textile Research Centre, the University of Copenhagen
参加者:115名
Hotel Christiansminde | 受付 |
●プログラム
[1] 基調講演
朝は毎日2つの会場で、また月、火、木は夕方にも基調講演が行われ、15名の作家・研究者による講演を聞くことができました。今回はデンマーク開催ということもあり、織物をテーマとした講演が充実していました。
[2] ワークショップ
毎日様々なワークショップが開催されました。織紐のクラスが多く、著名な先生方から教わることができるので、織り手にとっては夢のようなプログラムとなっていました。今回はテイスターセッションと呼ばれる半日の体験クラスがあり、通常のクラス以外にも様々なハンドクラフトを気軽に体験できました。著名な作家・研究者35人によるワークショップは、2日間のクラスが10、1日のクラスが25、加えてテイスターセッションが10、開催されました。
[3] 作品展示
ワークショップ講師24名の作品が展示され、様々なテクニックの素晴らしい作品が一堂に並びました。最終日には、会期中に作製された参加者達の作品の一部も展示され、本当に多様なクラスがあったことが実感できる、見ていてとても楽しい展示となりました。
[4] イベント
パーティーやバザール、イブニングクルーズ、バスツアーなどが毎日開催され、参加者やワークショップ講師が交流できるいい機会となりました。今回は日本からの参加が少なく結果的にいろんな国の方とテーブルを共にすることが多く、いつもよりも国際交流が盛んでした。
ワークショップ | 講師作品展 |
会議の内容の詳細はNewsletter 11号の記事「組紐国際会議 Braids 2022 Svendborg 報告」(吉田有夫子・高木たまき)をご覧下さい。